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災害後のストレスについて

令和6年8月8日に発生した日向灘の地震から、間もなく一月を迎えようとします。
また、先週の台風10号による豪雨や竜巻の被害もあり、被災された方が多くいらっしゃいます。
被災された方だけでなく、被災された方を支援される方も、からだや心に疲れを感じていらっしゃる事と思います。今回は、災害後のストレスについて、少しお話をさせて頂きます。

災害後、からだやこころには以下のような反応が起こります。

①感情・思考の変化
『予想しなかった出来事に呆然とし、現実を受け入れられない』
『悲しみ、気分の落ちこみ、感情がまひした様になり混乱する』
『怒りや感情が強くこみ上げてきて涙が止まらず、感情のコントロールが上手く行かない』
『自分が悪いことをしたから罰を受けたのだという非現実的考え』
『災害について考えられない時と、強く考える時が繰り返される』

②からだの変化
『眠れない』、『頭痛』、『腹痛』、『のどの渇き』、『寒気』、『吐き気』、『湿疹』、『けいれん』、『嘔吐』、
『めまい』、『胸の痛み』、『高血圧』、『心臓がドキドキする』、『筋肉のふるえ』、『歯ぎしり』、
『視力低下』、『汗が止まらない』、『息苦しさ』などの症状

③認知・感覚の変化
『方向感覚がわからなくなる』
『注意力が続かず、集中出来ない』
『緊張が取れず、眠気がこない』
『決断する事が出来ない』
『疑いが強く、身構えてしまう』
『災害に関する悪夢をみたり、頻繁に頭をよぎる』

④行動の変化
『休憩や睡眠を十分にとらず動きまわる』
『食事を摂らない』
『食べ過ぎてしまう』
『お酒の量が増える』
『痛み止めやお薬をひんぱんに服薬する』
『行動が緩慢になる』
『まわりと打ち解けようとしない』

以上は、正常な反応であり、波はありますが自然と緩やかに治まります。
しかし、1ヶ月以上症状が続く場合には専門家への相談が必要です。
保健所や精神保健福祉センター、医療機関(かかりつけ医でも大丈夫です)へご相談下さい。
身近な方で、気になる方がいらっしゃる場合も、その様にお声がけ頂きますと幸いです。
被災された皆様、支援者の方々が、心落ち着く日が迎えられる事を願っています。